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ナギに電話が。
受話器を受け取ったナギは、
「ただいまこの番号は使われておりません。
ご用のある方はピーッという音の後にメッセージを入れるとあなたのお家が火の海に」
それじゃ何も言えませんw
こうして、有無を言わさず電話を切ったのだが……
三千院の屋敷に、ゴスロリの少女が窓を割って飛び込んで来た!
関西弁を話す彼女は、さきほどの電話の声の主だった。
ナギの幼なじみであるその娘が、アールグレイを要求すると……
じょぼじょぼ。
頭上から淹れたての紅茶を注がれた。
大阪「熱いやないか!
せめてぬるま湯だったら、リアクションも取れたのに」
ナギ「十分取れてるじゃない。
それより何しに来たのよ」
大阪「確かめに来たんや。
新しい執事がどんな奴か」
ナギ「それならさっき見たでしょ」
大阪は、さきほどナギと並んで立っていた少年の姿を思い出す。
だが、視点がさらに左に移動して……
タヌキの置物に。
大阪「新しい執事って、置物!?」
ナギ「もっとカメラ右!」
大阪「ああ、あの地味な兄ちゃんか」
そのころ、その地味な兄ちゃんは、庭で一人漫才。
ハヤテ「暑いなあ……ゴールデンウイーク明けには真夏になってるかも。
梅雨には紅葉が見られたりして……ってそんなわけないか」
そんな彼に向かって、ドロップキックが炸裂した。
大阪「そんなんで人を笑わせることが出来ると思うてるのか!
ツッコミっていうのはな、こうやるんや!」
容赦なくハヤテを殴る。
マリア「あの……それ以上ツッコんだら、ハヤテくん死んじゃいますよ?」
気がつくと、ハヤテの口から魂が出てきて、天に召されようとしているではないか。
大阪「あかん、ウチ、この年で殺人犯にのうてしまうのか!?」
幸いにしてハヤテは一命を取り留めた。
大阪「綾崎ハヤテ、自分にはインパクトが足らん」
ハヤテ「インパクト……ですか?」
大阪「そや。
命を狙われたり、
車に轢かれても平気だったり、
ロボットと戦ったり」
ハヤテ「そのへんは一通りやってます」
大阪「師匠に口答えする気か
逆ギレw
ていうか、いつ師匠になったw
大阪「ナギ、こんなんが相方でええのか」
ナギ「相方じゃなくて執事だ」
大阪「その声で髪の毛両結びにしとる奴はみんなツッコミが容赦ないわ」
ケチョンケチョンに言われてしまったハヤテが、ついに立ち上がった!
ハヤテ「面白いネタを見せてあげますよ」
炎に包まれ、気迫満点のハヤテ。
あたりがざわめきに包まれる。
ザワ
ザワ ザワ
アカギを意識しているのでしょうか。
カタカナになってますが。
マリア「ハヤテくん……
そのフリは難易度高すぎよ」
そして、結果はと言えば。
ハヤテの惨敗だった。
大阪「でも、そのチャレンジ精神は嫌いやないで。
ナギ、いい相方を持ったな」
だから相方じゃなくて(ry
ティータイム。
ナギ「マリア、紅茶を淹れてくれ」
マリア「紅茶切らしちゃいました。
ハヤテくん、買ってきてちょうだい。
このコートを着て」
ハヤテ「カシミヤじゃないですか!
いいんですか、こんな高そうな服着て行って、汚したら……」
マリア「高そうなんじゃなくて、高いのよ。
百着あればあなたの1億5000万の借金が余裕で返せるくらい。
絶対に汚さないでくださいね」
笑顔で告げられた。
ハヤテ「イ、イエッサー
「カシミヤにつくと絶対落ちないタイプのペンキこぼしちゃった!」
「カシミヤにつくと落ちないそばつゆが!」
「カシミヤにつくと落ちないスミを吐くタコが!」
狙いすましたように襲い来る数々の危機を、間一髪で回避する。
ハヤテ「この人気のない公園を通れば大丈夫だろう」
その公園の名は、『負け犬公園』
そりゃ人も来ないわw
だが、不幸と言う名の悪魔はハヤテを見逃してはくれなかった。
ジュースの自動販売機の前に、和服を着た少女が佇んでいたのだ。
『お札を入れてください』と書かれた自販機に、悪霊退散のおフダを入れる。
当然、無情な機械はおフダを受けつけてはくれない。
「機械が……壊れている……」
壊れているのはあんたの頭だ(言いすぎ)
ハヤテは、このメンヘル娘を助けたいと思ったが、彼女に関わると不幸になると勘が告げている。
(逃げるんだハヤテ)
だが、人の良い彼は、その少女を放ってはおけなかった。
そして、不運と言うべきか宿命と言うべきか、黒服の男たちに囲まれる。
ハヤテ(誰だこの怪しげな黒服は……誘拐犯か!?)
黒服(誰だこの怪しげな少年は……誘拐犯か!?)
実は黒服の男たちは、少女の使用人だったのだが。
黒服「怪しい奴、このカシミヤのコートがよく切れる日本刀で、成敗してくれる!」
ハヤテは、少女を抱えて逃走。
あげくの果てに、カシミヤのコートが汚れる池に落ちてしまう。
だがお人よしの彼は、コートよりも少女を心配し、彼女を三千院家の前まで連れて行く。
ハヤテ「このお屋敷でかくまってもらうといい。
ここのお嬢様はワガママでときどき手がつけられないけど、とっても優しいから」
カシミヤのコートをダメにしてしまった自分は、もうこの家には入れない。
ハヤテ「ピンポンダッシュ!」
そして彼は去っていった……
次回は、「時が見えると君は言うけどたぶんそれは走馬灯」
カシミヤってそんなに高いのでしょうか。
Seesaaショッピングでは、これが最高値でした。
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